忍者ブログ

佐野寿宏の生活・インテリアブログ

【韓国・ソウル】古道具好きから憧れを集める「GOBOKII」に聞く“いい店の選び方と暮らしへの取り入れ方”

CREAWEB   6/18(水) 11:11



 韓国・ソウル、踏十里古美術街(タプシムニコミスルサンガ)が、最近ソウルの若者たちからもじわじわと人気が出ている。その火付け役となっているのが、予約制古家具店「GOBOKII」だ。

 代表のキム・ジウンさんはアトリエ「GOBOKII」を運営し、旦那さんは毎週土曜日だけ踏十里古美術通りの中で、小さな韓国古道具店を営んでいる。

 

 両店舗ともに韓国の伝統美を存分に体感でき、韓国文化への知見を深めることができる場所だ。

 

 古美術をみるのは楽しいけれど、いざ自宅で使うとなると想像がつかない……そんな方のために、今回はジウンさんに、韓国古道具の話といつもの暮らしに馴染ませるアプローチを教えてもらった。

 

 もともとヨーロッパのアンティークやヴィンテージが好きだったジウンさん。結婚を機に新居のインテリアを集める際、夫婦共に好きだったヴィンテージ家具を集めようと、踏十里古美術街通いが始まった。では、どうやって古家具・古道具への審美眼を磨いたのだろう? 

 

「韓国ではケミ地獄※

という言葉があります。好きなものへの知識が増えることでまた新しいものを知り、好きがどんどん繋がってさらに欲しいものが増え続けるという……古道具通りに通い始めた時は、まさにケミ地獄でした()ケミ=韓国語のスラングの一種で「とても相性が良いこと」「お似合い」などの意味を持つ。化学や化学反応を意味するケミストリーを縮めた言葉。

 

 まずは小さなものからと購入するうちにどんどん古道具が増え、気づけばコレクターのように。コレクションを置くための空間が必要だと、KOBOKIIとなるスペースを借り、自宅は小さな家に引っ越した。韓国の家、いわゆるアパートやマンションは建売住宅のように内装はどこもほぼ同じで味わいはない。

 

 古家具が似合うような空間ではないので大きな家具は買わずにいたが、置ける空間ができたことで、家具にも手を出すようになったという。

 

まずは小さなものからはじめてみる

「家具などサイズが大きなものは存在感を発揮してしまうので、そのプロダクトに合った空間を整える必要があると思うのです。なので最初から大きなものを選ぶよりも、空間に馴染みやすい、面積の小さなものから買うことをおすすめします」

 

 ジウンさんがお香立てとして使っている白磁祭器(ペクジャジェギ)や、木祭器(モクジェギ)は、アクセサリー置きとして購入する人も多いのだそう。

 

「プロダクトをサラッと置くだけでも素敵じゃないですか? 色のトーンを合わせたり、ビンテージ感ある木製テーブルと合わせても、今っぽいシックなブラックテーブルと合わせても馴染みやすいですよ。

 

 小サイズのスッカラをティースプーンとして使う方も多いんです。実際に使っていただくのがもちろん一番良いですが、オブジェのように使っても可愛らしいと思います」

 

 古道具を管理する時、木製のものは極力水分を使用しないことが大切。木製家具や小物を管理する専用オイルを使うこと。逆に陶器にはあまり油は使わないように注意を。

 

 古家具に現代の韓国作家の作品を合わせたり、ヨーロッパのインテリアと李朝の家具や道具を合わせたり、時代も国も問わず様々なテイストをごちゃ混ぜにしても、しっくり馴染んでいるのは、きっとそこにジウンさんの「好き」の核があるから。

 

 また、韓国の“ビビンバ文化”が発揮されているようにも思えます。

 

「新しい古道具や家具に出会った時、すごく綺麗! あそこに置けばいいかな? あれと合うかな?  と瞬時に考えて、マッチすると思えば購入します。昔は買ったものの使いこなせず失敗も多かったんですよ。あれ? 意外と似合わないな?  と。

 

 でもその分、置く位置を何度も試行錯誤して、空間を整えて、しっくりくる場所を探しました。しっくりくるまで何度もチャレンジするんです()。自然と練習になったんだと思います」

 

 たくさんの古美術を見て実際に購入し、試行錯誤し、失敗を糧にしながら日常になじむインテリアとして昇華させてきたジウンさん。

 

 今では古家具を見れば、修理が必要な箇所や手入れの仕方までわかるという。

 

「最初の頃は購入後に修理が必要だと気づいたり、わからないことが多かったりもしましたが、古美術市場に通いながら学んだことが多いです。購入する際、修理が必要な点や手入れ方法など丁寧に教えてくれる店主さんのお店は信頼できるのではないでしょうか。

 

 また、文化財やかなり古いものなどは韓国出国の際に申請が必要なこともあるので、気を付けてください」

 

 家の内装をいきなり変えることは難しいが、カーペットやカーテンの布地、色味など、インテリアの一部で素材やトーンを合わせてみても、古道具となじみやすいそう。

 

 美しいプロダクトや自分が心から好きなものが家にあるだけで、それがほんの小さなピースでも、毎日の暮らしに温かさや輝きをくれるもの。

 

 まずはGOBOKIIで、韓国古美術の世界を覗いてみませんか? 

 

GOBOKII/고복희(コボキ)

 

アトリエ

所在地 ソウル特別市 東大門区 古美術路100

서울특별시 동대문구 고미술로 100

※予約はDMにて(韓国語または英語)

7月予約受付中

 

雑貨店

所在地 ソウル特別市 東大門区 古美術路21,1F 158

서울특별시 동대문구 고미술로 21, 1 158

営業日 毎週土曜日11:0016:00

Instagram @gobokii_kr

PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R